本質の追求に必要なハイコンセプトな感性とは
前回、コンセプチュアルスキルという、本質を見極めるための方法を話題にしましたが、今回は本質とは何かというところから、これから必要とされるハイコンセプトという概念について述べてみたいと思います。 まずそもそも本質とはどういうことかと言っても、本質というワードそのものがとても重...
デジタル化時代における技術者の経営入門
前回、コンセプチュアルスキルという、本質を見極めるための方法を話題にしましたが、今回は本質とは何かというところから、これから必要とされるハイコンセプトという概念について述べてみたいと思います。 まずそもそも本質とはどういうことかと言っても、本質というワードそのものがとても重...
今回紹介する書籍は、 津曲 公二 酒井 昌昭 著 『日本のものづくりを救う!最強の「すり合わせ技術」』日刊工業新聞社 中田行彦・安藤晴彦・柴田友厚 編著 『「モジュール化」対「すり合わせ」:日本の産業構造のゆくえ 学術研究出版/ブックウェイ...
失敗を嫌う日本人は、経験事象を徹底的に分析して学びなおすということが苦手であるが、現代のように答えのない時代では、失敗から得られる情報を最大限活用し、リフレクションという振り返りをしながら、キャリアを形成することにより、人生100年時代を、迎えることが必要ではないか思われる。
今では身近になったネット上の様々なビジネスは、プラットフォームといわれるネット上の場でおこなわれており、生活に欠かせないものになっている。一方エネルギーの分野ではプラットホームによるスマートグリッドの構築は、これからの課題である。省コストや災害に備えるため、実現できればよい。
飛躍型企業はプルの力により飛躍したが、プルの力を得るにはフローの情報とセレンディピティが必要となる。他者のリソースを効果的に引き寄せるセレンディピティは、ネットのような薄い繋がりでは特に重要である。低信頼社会の日本ではプッシュ型企業が根強いが、プルの力もうまく取り入れたい。
集団主義社会の日本は低信頼社会であり、クローズされた社会では安定した長期的関係を背景に高品質なモノづくりがなされた。それを支えたのは囚人のジレンマと評判メカニズムであり、村社会では極めて有効であった。しかしグローバル化の影響が大きくなると、他人を信頼するスキルが必要となる。
ムーアの法則という破壊的な経済法則も終わりが近いと予想される。ムーアの法則が終われば生産物の希少性が失われ、業界が縮小して労働人口が移動する。人生100年時代には技術者もその波を受けることになる。その時は様々な情報から自分の希少性を見出し、新たなキャリアの可能性を見ていきたい。
時代に合わない企業は、破壊的イノベーションにより、今に適合する企業に差し替えられる。経営者は、破壊的技術が迫っているかを注視しつつ、機会があれば破壊的イノベータとして業界をダイナミックに変革することも可能であろう。技術者はその状況を見定め学ぶチャンスを逃さないようにしたい。
技術経営者がスキルアップをめざして取り組んだ副業の経験を通して、そこから得られた情報から近未来を予想する。