検索
  • machi-ka

職人が行く経済学の世界

最終更新: 2019年8月19日

 初めまして。このブログは以下の者が書いています。

 バブルのさなか、最初企業に勤めていましたが7年後退職、技術系の今でいう起業をしてその後はずっと自分のスキルと向き合いながら佐宗氏のいう戦いの世界にいました。

 


 最初は景気も良かったからか、技術者として充実した時間を過ごしました。しかし20年以上戦いの中にいると自然と疲弊して、次第にこの状況を変えたいと強く思うようになります。業績にもここ数年異変が起こり、先行きの不安は日々増してきて、いつ仕事がなくなるかという危機感も常にあります。一方、その危機感のおかげか、世間をもう少し知りたいという思いからか、10年以上前から副業を試行錯誤で始めました。結果は負けたり勝ったりで、現実の厳しさを思い知ることもありますが、本業とは異なる事業を小規模ながら展開するという貴重な経験を積むことができました。

 副業を展開する間、何回か融資先を探して担当者と交渉したり、必要な情報を集めたりしているうちに、融資担当者の言動とこちらの考え方がなかなかかみ合わなかったりしていることを経験して、技術者は(私だけかもしれませんが)もしかしたら社会においてあまり理解されていないかもしれないという印象を持ちました。

 銀行の人にとって重要な事は技術者のそれとはかなり違います。今ならこちら側の単なる世間の狭さからくるものとくくれるのですが、その時にはとても違和感がありました。同時に、技術者の社会における位置みたいなものもこんな感じかって思いました。その当時でも、一応10年以上経営をしていたという自負もあったのですが、実は見えていなかったものがこんなにあるのかと呆然としたことを覚えています。

 こうして数年間もがいた結果、少し視野が広くなった気もしたのですが、経営者としてはへこむ様な不足感も痛感してしまいました。自身の技術のスキルアップばかり考えてもダメな気がして、そこからは経営者として不足しているものを何とか獲得してビルドアップなければと思い立ち、経済や心理学系の本を中心に自己啓発というジャンルのものを読み始めました。

 そしてそこそこ読み込んできたときに、気づいたことがありました。それは、著者がMBAや一流企業などのキャリアを持つ方々ばかりで、現場の技術者から発信したものはあまり見かけなかったことです。多忙な技術者は目の前の仕事に忙殺され、充実感と共に自分の生き方に疑問を持つことなど無いのだろうなと思うと、自身の環境と比べてうらやましいかったです。

 しかしながら幸か不幸か私には自分と向き合う時間が多いことが、結果いろいろチャレンジできる機会を得ることになり、それはそれでラッキーだったと思います。またそれによって少しは視野が広がることとなったことも今となっては良かったと思えます。

 

 それで今回、今までの経験を通して感じたことを、自身の備忘録という意味合いも含めて書こうと考えた次第です。テーマとしてはいろいろなチャレンジに際し、その都度感じたあるいは今感じている、ロジカルとは無縁ながら技術者としての、肌感覚の未来の予想です。そういうと大そうな事ですが、実は茶飲み話でよく出るレベルの内容しか書けません。でも今日があって未来があるわけですから、意識をもって今起こっている事象を様々な角度から見ていければいいなと思います。それに今は大変な移行期であることは事実で、未来の予想に関する見解がまだ定まっていないようなので、チャレンジしても面白いのかもと考えています。

 それではいま頭の中の優先的トピックから書いてみたいと思います。

      

              第3次産業革命

 今は産業革命の移行期です。ジェレミー・リフキン氏によれば第2次産業革命のインフラはスマホのような通信ツールと化石燃料や原子力というエネルギー、自動車がパックとなっていて、これが大きな産業の核となっていました。それに対してまた始まったばかりの第3次産業革命では5Gの通信ツール、再生可能性エネルギー 自動運転されカーシェアリングされる電気自動車と燃料電池車がその中心となると言います。(これを第4次産業革命という方もいます)


 第2次産業革命の産業に共通することは、よく言われることですが良くも悪くも「マテリアルワールド」であるということでしょう。生産されるものは数が多いほど企業に利益をもたらし、経済が好転します。

 一方、第3次産業革命の中心となる産業は、限界費用(増産するのに必要な費用)が少ないのが特徴で、これは今まで必要だった大きな工場や大量の原料が限りなく少なくて済むというものです。

 例えるなら、プログラムやデータは一度作ってしまえばコピーは簡単にできます。当然作った側はコピーに課金しますから利益は売った数だけ増大します。でも費用は1万でも100万回でも大きく変わりません。第2次産業革命の代表である自動車を1万台から100万台作るのに増加した費用とは比べ物になりません。

 効率的な大量生産という部分で稼いでいた日本、つまりすぐれたモノ作りで経済が成り立っていた日本では、第3次産業革命が進行して、日本がもしそれに乗り切れない場合、雇用喪失など今までにないマイナスの変化を強いられる可能性があります。

 当然AIもこのテクノロジーの中に含まれますから、変化のスピードは想像より速くなります。今までかなり有利な状況にいた銀行ですら危機感を感じているみたいです。ですからマテリアルワールドの主演者であるモノ作りの技術者の立場も厳しくなるという予測をするのは簡単です。もっとも明日にすぐ何か影響が出ることはないでしょう。でも1年後、いや数年後には目に見える形で何らかの変化が起こる気がします。

 今のところ、専門家の読みとしては、大規模な雇用喪失がおこり、一部のIT長者ばかりが潤うのではないかとか、挙句はベーシックインカム(富裕層の富を、仕事を失った人に分け与える仕組み)まで話が及ぶ様相を呈しています。静かに進行している第3次産業革命のインパクトは近未来において、計り知れないくらい大きなものになるかもしれません。

 一方、2050年頃には、世界の人口は90億人となり、このまま行けば、食糧不足や温暖化が現実の問題となるともいわれています。今のマテリアルワールドに対して、我々の世代は違和感が無い(それがすべてだったと言われても仕方がない時代を過ごしてきました。)のですが、若い人ほど物への固執感が減ってきているところからも、若い世代が今の社会構造に対して大きな変化を望んでいるのかもしれません。大量生産、大量消費のモノ社会からの脱出はもはや必然のことといえるでしょう。

 

 ここまで上っ面だけの話をした感が強いのですが、約四半世紀の間浮草のように社会を漂い何とか食ってきた作者がこの頃肌感覚で感じる危機感から、思うところを書いてみました。

 私自身も何度も道に迷いましたが、その時欲しいと感じたものは、ハウツーよりは最新の情報でした。情報というのは玉石混交で危険な部分もありますが、経験上無いよりは少しでも多いほうがいいと思います。

 次回がもしあれば、石の情報かもしれません技術者の目線から意味のありそうなものを発信しようと思います。その時はもう少し経済系のトピックを仕込んでみたいかなと思います。


0回の閲覧

©2019 by 職人のつぶやき。Wix.com で作成されました。